天井に木毛セメント板を張る

清水町の新築現場よりレポートです。

天井一面に見えるのは内装用の木毛セメント板が取付工事されたようすで、厚み15ミリ×910ミリ×1820ミリの規格品となります。また、接する木毛セメント板どおしをあえて幅5ミリ程の隙間を取る目透かし（めすかし）張りとし、目地ラインがスッキリと見える意匠デザイン性はもとより、木毛セメント板自体の材料伸縮に対応できるクリアランスとしての機能性も目的としています。

木毛セメント板自体、住宅ではあまり聞き慣れない素材かもしれませんが、おしゃれな店舗設計や美術館などではデザイン的手法として採用されている実績もあり、そもそも不燃性能が高いので大型建築物などの公共建築にも昔から採用されています。

原料としては、リボン状にスライスチップ加工した木・セメント・水で構成されているので、アスベストやホルムアルデヒド等の有害物質を含んでおらず、シックハウス対策にもメリットが高い材料であり、加えて調湿性や防音性能にも優れています。

難点としては施工に手間がかかること。。そこは住宅舎の技術レベルで対応しています。